漢方で更年期の不調をやわらげ、心身のバランスを整えましょう

更年期は、女性のホルモンバランスが大きく変化する時期であり、心身にさまざまな不調が現れやすくなります。のぼせやほてり、異常な発汗、冷え、めまい、動悸、不眠、イライラ、気分の落ち込み、疲れやすさなど、人によって症状は異なります。東洋医学では、これらの不調は「気・血・水」のバランスの乱れや「腎」のエネルギー不足が原因と考えられています。

漢方では、体質や症状に合わせて、根本から体を整えていくことができます。例えば、のぼせやほてり、発汗が気になる方には、体の余分な熱を鎮め、落ち着かせる働きのあるものを用います。冷えや倦怠感が強い場合には、血流を促し、体を内側から温めてエネルギーを補うことで、元気を取り戻すサポートをします。不安感やイライラ、不眠がある方には、自律神経のバランスを整え、心を落ち着かせる働きのあるものが役立ちます。さらに、肩こりや頭痛、むくみなどの症状がある場合には、血や水分の巡りを改善することで、不調を軽減する方法もあります。

漢方は即効性があるものではありませんが、継続することで体質を根本から整え、自然な形で更年期の症状を和らげることができます。日々の生活習慣を見直しながら、自分に合った方法で心と体をケアしていきましょう。