東洋医学の陰陽五行の観点から、お菓子や甘いもの、植物油脂がメンタル低下を助長すといえます。

1. 甘いもの(砂糖)と陰陽五行
五行:土(脾・胃)
甘いものは「土(脾・胃)」の要素に属します。脾(ひ)は消化吸収を司る臓腑であり、気血の生成に関わります。しかし、過剰な甘味は脾を弱らせ、湿を生みやすいとされています。
➡ 脾が弱ると…
- 思考力の低下(「思」の感情と関係)
- 身体の重だるさ、疲労感
- 余分な湿気(湿邪)が心を沈ませる
脾が弱ると、心(火)のエネルギーも不足しやすくなり、やる気が出ない、無気力になるといった精神的な不調につながります。
2. 植物油脂と陰陽五行
五行:木(肝)
植物油脂(特に加工されたもの、トランス脂肪酸などを含む油)は、「木(肝)」の働きを阻害すると考えられます。肝は気の流れをスムーズにし、精神の安定を保つ重要な役割を担っています。
➡ 肝が弱ると…
- 気が滞り、ストレスが溜まりやすくなる(肝気鬱結)
- 怒りっぽくなる、イライラが増す
- 自律神経の乱れ、不眠、不安感
特に、加工油脂は「熱」を生むため、肝火が上昇しやすく、過剰な興奮状態や不眠の原因になりやすいです。
3. お菓子(甘味+油脂の組み合わせ)の影響
お菓子には**「甘味(脾を弱らせる)」+「油脂(肝を滞らせる)」**が組み合わさっているため、脾と肝の両方に負担をかけます。
➡ 結果として…
- 気の流れが悪くなり、メンタルが不安定に
- 体内に「湿熱」が溜まり、倦怠感・やる気低下
- うつ症状や焦燥感が出やすくなる
改善策:陰陽五行を使ったバランス調整
- 脾(胃腸)を整える
→ 温かい食事、発酵食品、適度な塩味(五行の「水」に属し、土を養う)を摂る - 肝の流れをスムーズにする
→ 酸味のあるもの(梅干し・柑橘類)を取り入れる
→ 適度な運動で気の巡りを良くする - 湿熱を溜めない
→ 甘いもの・加工食品・揚げ物を控えめに
→ 白湯やハーブティーで巡りを良くする
まとめ
東洋医学的に見ると、甘いもの・植物油脂・お菓子は「脾(胃腸)」と「肝(気の巡り)」を弱らせ、結果としてメンタルの不調につながるという考え方になります。特に、「湿の滞り」と「肝気の滞り」は、うつやストレスを助長しやすいので、食生活の見直しが重要です。食事の改善は取り掛かりの段階はしんどいのですが、段々とそれが体へのメリットに変化するにつれて、さほどしんどいものではなくなってきます。