3月・4月の東洋医学的な注意点と出やすい症状

春は東洋医学において「肝」の季節とされています。「肝」は気の流れをコントロールし、感情や自律神経のバランスを整える役割を持っています。しかし、春は気温の変化が激しく、環境の変化も多いため、「肝」の働きが乱れやすい時期です。これにより、さまざまな不調が現れやすくなります。

春に出やすい症状

  1. イライラ・不安感 春は「肝」の影響で気の流れが滞ることが多く、イライラしやすくなったり、気分の浮き沈みが激しくなったりします。特に、新生活や年度の変わり目によるストレスが加わると、精神的な負担が増します。
  2. 頭痛やめまい 気温差や気圧の変化により、自律神経が乱れやすくなります。その影響で血流が悪くなり、頭痛やめまいが起こることがあります。
  3. 目の疲れ・充血 「肝」は目とも関係が深いとされ、春は目の不調が出やすい時期です。パソコンやスマホの長時間使用に加えて、花粉症の影響で目がかゆくなったり、充血したりすることが増えます。
  4. 消化器系のトラブル 春は「肝」が胃腸を圧迫することで、消化不良や胃痛を引き起こすことがあります。特に脂っこいものや刺激の強い食べ物を摂りすぎると、胃腸の負担が大きくなります。
  5. アレルギー症状(花粉症など) 春は花粉が飛散しやすい時期で、アレルギー症状が悪化しやすくなります。東洋医学では「肝」が弱ると「肺」の働きも低下し、免疫バランスが乱れてアレルギー症状が出やすくなると考えられています。

春におすすめの養生法

  1. リラックスを心がける 「肝」の気の流れを整えるために、適度な運動やストレッチ、深呼吸を取り入れましょう。また、アロマや温かいお風呂でリラックスするのも効果的です。
  2. 目を休める パソコンやスマホの使用時間を意識的に減らし、目の疲れを防ぎましょう。ホットタオルで目を温めるのもおすすめです。
  3. 食生活に気をつける 春におすすめの食材として、
    • 青菜(ほうれん草、春菊、小松菜など) …「肝」の働きを助ける
    • 柑橘類(グレープフルーツ、レモンなど) …気の巡りを良くする
    • 発酵食品(納豆、味噌など) …腸内環境を整える などがあります。バランスの良い食事を心がけましょう。
  4. 適度な運動をする 軽いウォーキングやストレッチを行い、気の巡りを良くすることが大切です。特に朝の時間帯に散歩をすると、体内時計が整い、気分もスッキリします。
  5. ストレスを溜め込まない 春は環境の変化が多く、無意識にストレスを感じやすい時期です。好きな趣味を楽しんだり、友人と会話したりすることで気を発散させましょう。

春の不調におすすめの漢方薬

当店では、春の不調を整えるための漢方薬をご用意しています。

  • イライラ・不安感が強い方に …気の巡りを整え、リラックスをサポートする漢方薬
  • 頭痛やめまいが気になる方に …自律神経を整え、スッキリとした毎日をサポートする漢方薬
  • 目の疲れや充血がある方に …目の健康をサポートし、疲れを和らげる漢方薬
  • 胃腸の不調がある方に …胃腸の働きを助け、消化を促す漢方薬
  • 花粉症やアレルギー症状に …免疫バランスを整え、鼻や喉の不快感を和らげる漢方薬

当店の薬剤師が、お一人おひとりの体質や症状に合わせた漢方薬をご提案いたします。春の不調を感じたら、お気軽にご相談ください!

春は新しいスタートの季節でもあります。東洋医学の知恵を活かしながら、心と体のバランスを整え、元気に過ごしましょう!