少し前に左肩を痛め、整骨院に通ってかなり良くなったというお客様。
ただ、完全にはすっきりせず、まだ少し違和感が残っている状態でした。
すると今度は、右肩が痛くなり、腕が上がらなくなったとのことでご相談に来られました。
お話を詳しく伺うと、肩の痛みだけではなく、
「最近、あまり食べたいと思わない」
「体がなんとなくだるい」
「ストレスがある」
「よく側頭部が痛くなる」
という症状もありました。
肩が痛い、腕が上がらないというと、多くの方はまず「肩そのものの問題」と考えます。
もちろん、筋肉や関節の問題もあります。
しかし、漢方的に体を見ていくと、肩の痛みの背景に、消化器系の弱りやストレス、自律神経の乱れが関係していることも少なくありません。
今回も、食欲不振、だるさ、側頭部の頭痛、ストレスの状態から、単なる肩の問題ではなく、消化器系の不調が起点となって、背中や肩まわりの張り、痛みとして出ている可能性が高いと考えました。
そこで、その場で状態を見ながら、順番に4種類の漢方薬を服用していただきました。
すると、服用して5分ほどで、
「背中の張りが気にならなくなってきました」
とのこと。
さらに、違和感が残っていた左肩も楽になってきたと言われました。
そして、さらに10分ほど経つと、痛みで上がりにくかった右腕が上がるようになり、体もポカポカしてきました。
お客様は驚かれて、
「漢方薬って、長く飲んで効くんじゃないんですか???」
とおっしゃっていました。
たしかに、漢方薬は体質改善のために長く飲むもの、というイメージを持たれている方が多いです。
もちろん、慢性的な体質の改善には時間がかかることもあります。
ですが、今の体の状態にきちんと合った漢方薬を選ぶことができれば、10分程度で変化を感じることもあります。
特に、冷え、胃腸の弱り、気血のめぐりの悪さ、ストレスによる緊張などが関係している場合は、体が反応すると早いことがあります。
今回も、肩だけを見ていたら分からなかったかもしれません。
「食欲がない」
「体がだるい」
「ストレスがある」
「側頭部が痛い」
「背中が張る」
「腕が上がらない」
これらを別々の症状として見るのではなく、体全体のつながりとして見ていくことで、原因の方向性が見えてきます。
ひとまず今回は、1週間服用していただくことにしました。
肩の痛みや腕の上がりにくさがある時、肩だけを揉んだり、湿布を貼ったりしてもなかなか改善しない場合があります。
そのような時は、胃腸の弱りやストレス、体の冷え、巡りの悪さが関係しているかもしれません。
「肩が痛いのに、胃腸が関係あるの?」
と思われるかもしれませんが、漢方では体はすべてつながっていると考えます。
痛みが出ている場所だけを見るのではなく、なぜそこに痛みが出ているのかを考えることが大切です。
肩こり、肩の痛み、腕が上がらない、背中の張り、側頭部の頭痛、食欲不振、だるさなどでお困りの方は、一度ご相談ください。
体の状態に合った漢方薬を選ぶことで、思ったより早く体が変わることがあります。




