漢方薬を使って、体を温めるという作業は、本当になかなかの難しさです。
巷では、冷えているといってやたらと温め療法が流行っていますが、実は、温めるってとても難しいんです。下手に温めないことをお勧めします。温め過ぎることで、胃が熱をもってしまい、過食になり、結果、胃の調子を崩したり、体に炎症を抱えていたら、それが温めることでひどくなってしまったり。。。色々と弊害が出やすくなるからです。
特に疲労がたまり消耗してきた時に腎(生殖器や腰回り、腎臓あたりの意味)を温めるのですが、なかなか適切に温めるのが難しいのです。
腎が冷えているからと言って、温めすぎると、それが過剰な熱になり、心臓に負担をかけたりすることもあります。
うちでも、腎を補うのに海馬補腎丸というのを使うことがありますが、今の僕の状態では、海馬補腎丸では足りていないようです。腎の陰(腰回りの血のイメージ)は足りてきているようなのですが、陽(あたため)足りない。
ちょっと違う生薬が必要なようなので、とりあえず、鹿茸という鹿の角を試してみようと思います。これも暖める作用が割りとしっかりしているので、ちょっとむずかしいかもしれませんが、それでも、桂皮(シナモン)なんかで温めるよりは、全然マシです。桂皮は安易に使う生薬ではありません。うちでは桂皮の出番はほとんどありません。