入眠障害は「気」の逆流?

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先日、寝付けないという方がいらっしゃいました。
このところ、夜のPC作業が多く忙しいのもあるが、先月に肺炎をしてから、不眠になったとのこと。
肺炎は治ったものの不眠が治らない。

可能性は2つ。
PC作業でのブルーライトの影響。
もう一つは、肺炎後からの不眠ということなので、肺炎を患った際に「気」が逆流し、頭に昇った可能性が考えられました。
気って、風邪を引いても逆流し、頭に昇るものなので、可能性は高いです。

そこで、可能性を両方は潰すことで、改善が早くなるので、まず、ブルーライトカットの処理をPCにもスマホにもしてもらい、そして、更に気を下に降ろす漢方薬を5日分と、胆嚢の腫れが気になったので、それを改善する漢方を販売。
胆嚢の腫れも気の逆流に関係あるところなので、可能性を潰す意味では重要だと思いました。

気が逆流し、頭に昇っている状態というのは、つまりは、血が頭に昇ってるということなので、つまりは、興奮状態にあるということです。
気をしっかり下げてあげることで、興奮状態を落ち着かせ、眠りにつかせるという事です。

お薬は、胃に働くお薬と六味地黄丸系統の補腎剤の併用。それから、気を補うための補気剤。それから胆嚢の腫れを取る薬等の組み合わせです。

こういう症状のときに、よく柴胡剤系統を使われることがありますが、柴胡剤は気をチラシているだけなので、気を下げてはいないんですよね。なので、柴胡剤も飲んでいれば、眠れるが、飲まなかったら眠れないなんてことも起こりがち。ただ、長く飲んでいけば、改善していくこともありますが。でも、たまに気散らしすぎて、気が不足してしまうようなことも起こることがあります。

ま、個人差があるので、その状態によって様々ですけどね。

服用開始されて、1日目は効果がなかったとご報告を頂きましたが、3日目に嬉しいご報告を頂きました。
先日は、明るくなるまで眠れなかったのに、まるで別世界にでもいるかのようにぐっすり眠れたと。
外出中にこのご報告を見たのですが、顔がほころびました(^_^)

その後、薬が切れてからもぐっすり眠れているとの事だったので、気がちゃんと下がったために治ったのではないかと思います。

本来は、もうしばらく飲まれたほうがいいのですが、調子が悪くなれば、また来るとのことだったので、とりあえず、様子を見ていただくことにしました。

ここで、ナイトキャップをするようになるとか、睡眠導入剤を使うようになるかの分かれ道です。

睡眠導入剤って、目をつぶらせているだけなので、実際は、睡眠の質自体は、あまり良くなかったりすることも結構多いですよね。